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http://hdl.handle.net/11150/1133
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タイトル: | 国境なき医シ団 : 日本の先進医療を海外へ |
著者: | 菊谷, 大地 赤澤, 正之 太田, 順也 KIKUYA, Daichi AKAZAWA, Masayuki OOTA, Junya |
抄録: | 今後、日本経済が再生するためには、世界をリードする新産業を創出し、これを国際展開すること、とりわけ、これが21世紀の成長センターであるアジアの発展に貢献し、共に成長することが必要である。このような新産業の一つとして、近年、先進医療機器・技術を推進するライフ・イノベーションが注目されている。私たちは、日本の先進医療機器・技術を海外へ発信・提供することが、日本経済が再生する足掛かりになると考え、その際の問題点を明確にするために、日本の医療機器開発・販売企業40社に対してアンケート調査を行った。アンケート結果から、① 海外進出にかかる多額の資金が必要であること、② 発展途上国においては、当該国の経済水準と比べて、先進医療機器が高価であること、③ 当該国の家計の所得水準と比べて、先進医療機器を伴う医療費が高価であること、④ 当該国において、先進医療機器を使用できる医師・技術者が不足していること、⑤ 製品販売の認可を受けることが容易ではないことが問題点として
挙がった。これらの問題点を解決するため、私たちは「国境なき医シ団」というファンドを提案する。これは、銀行・生命保険会社等の機関投資家、および、個人投資家から投資を募り、この資金を、1.医療機器開発・販売企業の海外進出費用( 海外での生産拠点、販売子会社の設立、M&A 等) 、2.海外の医療機関が医療機器を購入するための費用、3.医師・看護師・技術者の受け入れ等の国際医療交流の費用( 海外における研修機関の設立も含む) への融資に充てるものである。ここで、銀行からの投資の一部は、現在、日本銀行が導入した「新貸出制度」を通じたものであることが期待される。また、医師・看護師・技術者の受け入れにおいては、現在、国際医療交流事業の一環として、いわゆる「医療滞在型ビザ」を設置しているが、この制度を活用する。さらに、患者の負担を軽減するため、ファンドに出資した生命保険会社が、海外で医療保険の販売促進を行うことで、家計のリスクを分散する。この「国境なき医シ団」が、日本の先進医療機器・技術を海外へ発信・提供し、これによって、海外、とりわけ、発展途上国の医療の進歩に貢献することを願っている。 |
主題: | 熊本方雄 |
出典: | 日銀グランプリ |
発行日: | 2010年 |
出版者: | 日本銀行 |
注記: | 指導教員:熊本方雄(経済学部) 日銀グランプリ第6回(2010)敢闘賞 外部リンク先:日本銀行・日銀グランプリHP |
外部リンク: | https://www.boj.or.jp/announcements/release_2010/data/grand1012b7.pdf https://www.boj.or.jp/announcements/release_2010/data/grand1012b8.pdf |
URI: | http://hdl.handle.net/11150/1133 |
出現コレクション: | 日銀グランプリ
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