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タイトル: 「ナリターミナルカード」 : 成田空港を国際化せよ
著者: 渡邊, 瑛彦
熊倉, 佳彦
笹本, 正盛
WATANABE, Akihiko
KUMAKURA, Yoshihiko
SASAMOTO, Masamori
抄録:  近年、日本人海外旅行者が増加しており、2012年には過去最高の1849万人を記録している。現在、成田空港の海外旅行客の人数は約3000万人で最も多く、そのうち約25%を外国人旅行者が占めている状況である。成田空港は、一見外 国人の利用者が多く、様々な国と関わっていて国際化されているように見えるが、私たちは成田空港が真の意味で国際化されているとは考えていない。なぜなら、海外旅行した際に多かれ少なかれ余ってしまう外貨を有効活用できない環境にあるからである。つまり、通貨の面では国際化されているとは言いがたいと思われる。  海外へ旅行した際に余った外貨を日本で使用するには両替するしか選択肢はないが、手数料がかかるため両替されないことが多い。また、紙幣と異なり、硬貨は両替することができない。その結果、驚くべきことに年間で約4000億円もの余り外貨が発生してしまっているのが実情である。この余り外貨を活用するために、①「ナリターミナルカード」、②「余らせ硬貨サービス」を本稿では提案する。① 「ナリターミナルカード」は、成田空港の中で買い物に使用できるプリペイド式のポイントカードのことであり、外国紙幣、外国硬貨をポイントとしてチャージすることができる。チャージしたポイントは、日本円の代わりに成田空港内の「ナリターミナルカード」に加盟している店舗、「ナリターミナル店舗」で使用することができる。このことで余った外貨のうち、特に硬貨を有効活用することが期待される。② 「余らせ硬貨サービス」とは、外国人旅行者が成田空港内の「ナリターミナル店舗」で買い物をしたことに対するサービスとして外国硬貨を渡すことであり、「ナリターミナルカード」の加盟店の売上向上を目指すサービスである。サービスで渡す外国硬貨としては、「ナリターミナルカード」にチャージされることで集まった外貨のうち硬貨は両替しにくいことから、その硬貨を使用する。このことで両替所に溜まった外国硬貨は本来あるべき外国に戻るとともに、加盟店の売り上げに貢献することも期待ができる。  以上のことを踏まえ、「ナリターミナルカード」を発行することで成田空港内のみではあるが、両替所で交換できる外貨の手数料を無くすことができ、両替しにくい外国硬貨を有効に活用することができる。さらには「ナリターミナルカード」に加盟している店舗の売り上げを増進させることで成田空港内の利便性を高め、死蔵してしまっている余った外貨が減っていくことが期待できる。  これらが実行されることで成田空港が真の意味での国際化に一歩でも近づくよう切に願っている。
主題: 安田行宏
出典: 日銀グランプリ
発行日: 2013年
出版者: 日本銀行
注記: 指導教員:安田行宏(経営学部) 日銀グランプリ第9回(2013)優秀賞 外部リンク先:日本銀行・日銀グランプリHP
外部リンク: https://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/data/rel131213c5.pdf
https://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/data/rel131213c6.pdf
URI: http://hdl.handle.net/11150/1178
出現コレクション:日銀グランプリ

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