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タイトル: 物価変動体感アクティビティ : Misson in キッザニア
著者: 高橋, 亜美
和泉, 裕己
清水, 孝志
今井, 靖人
TAKAHASHI, Ami
IZUMI, Yuuki
SHIMIZU, Takashi
IMAI, Yasuhito
抄録:  日本銀行は物価変動に働きかけているが、私たちが物価そのものを学ぶ機会は尐ないように思う。物価を人々が深く理解することで、世の中はどう変わるのか。物価をどう学んでいけば良いか。これらの疑問が私たちの出発点である。物価変動は買い手と売り手、借り手と貸し手に反対方向の影響を与える。人々はそのどちらの立場にもなり得るため、「物価の安定」こそが重要である。人々が形成する「期待インフレ」は人々の消費行動と密接に関わり、物価変動にも深く関わる重要な要素である。2013年に日銀が導入したインフレターゲットは、消費者の期待に働きかける金融政策であり、日銀も期待インフレを重要視している。しかし、期待インフレを形成する一般の人々が、実際の物価の把握や将来予測をうまくできていないという現状がある。私たちは、この物価認識のズレが近年のデフレスパイラルを深刻化させていたのではないかと考えた。そして、不必要な経済的撹乱の防止や金融政策の効果増大のためには、特に、経済や金融の感覚や知識が未成熟な若者の物価認識を改善することが重要だと考えた。そこで私たちは、日銀とキッザニアの協力のもと、 6日間でキッザニアでの子供たちの行動の観察や分析によって物価について学ぶ、高校生を対象とした「物価変動体感アクティビティ」を提案する。アクティビティ期間を通じて日毎にキッザニアの物価を動かし、それによるキッザニアでの子供たちの行動変化を高校生に分析をしてもらい、レポートを作成してもらうというものである。初日は、アクティビティの全体説明と物価の知識習得のための学習を行う。2日目は、基準物価での子供たちの行動データを元に、今後の予想について話し合う。3日目~5日目は、価格変更後子供たちの行動がどう変化したかについて、分析や議論を行ってもらう。5日目は、全期間の行動分析をレポートにまとめてもらう。最終日には、日銀総裁等の前で発表を行い、日銀見学も行う。それと同時に、物価学習に繋がる子供向けの「おまけアクティビティ」も提案する。これは、出題される物価の問題に対して二者択一で進んでいくものである。物価変動を化物と捉え、それを倒す(物価安定の達成)ことを目的とし、物価変動の恐さを認識できる。「物価変動体感アクティビティ」を行うことで、高校生たちの物価認識改善が期待される。キッザニアは、日銀との協力により集客効果が見込める。子供たちは楽しみながら物価について学べる。また、人々の物価認識の改善により不必要な経済的攪乱が減り、日銀が人々の期待に働きかける金融政策の効果増大も見込める。私たちの提案で、若者たちに、日銀の働きや物価と人々の生活が密接に関わっていることを理解してもらいたい。そして、人々の経済的意思決定が的確になることで、日本経済が明るい方向に向うことを願ってやまない。
主題: 石川雅也
出典: 日銀グランプリ
発行日: 2014年
出版者: 日本銀行
注記: 指導教員:石川雅也(経済学部) 日銀グランプリ第10回(2014)敢闘賞・特別賞 外部リンク先:日本銀行・日銀グランプリHP
外部リンク: https://www.boj.or.jp/announcements/release_2014/data/rel141219a9.pdf
https://www.boj.or.jp/announcements/release_2014/data/rel141219a10.pdf
URI: http://hdl.handle.net/11150/7658
出現コレクション:日銀グランプリ

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