DSpace
English 日本語

Tokyo Keizai University Institutional Repository >
研究指導 Research Guidance >
懸賞論文 Prize Essay >
日銀グランプリ >

このアイテムの引用には次の識別子を使用してください: http://hdl.handle.net/11150/11500

タイトル: 介護施設のアモーレ : KAIGO 銀座商店街
著者: 木村, 晃祐
舘野, 栞
世坂, 駿
KIMURA, Kosuke
TATENO, Shiori
SESAKA, Shun
抄録: ⽇本では、進⾏し続けている後期⾼齢者の増加に伴い、社会保障費・医療費の増加による「2025 年問題」が指摘されている。増え続ける⾼齢者を⽀えるため健全な成⻑が求められる介護業界だが、その現場では介護難⺠・⼈⼿不⾜・施設不⾜と問題が⼭積である。これらの問題はそのまま、⽼⽼介護・認認介護といった形で家庭内での介護負担の増加となって跳ね返ってくる。介護サービス産業の問題は私たち⾃⾝の問題であり、その解決は極めて重要である。 そこで私たちは「利⽤者も就業者も⾃宅から楽しく通える介護」をモットーに解決策を模索した。その中で通いなれた⾃宅を⽣活拠点としたまま柔軟な介護サービスを享受することができる通所介護施設・ケアホームこそ今必要な施設であると確信した。その実態を調査すべく私たちは実地調査をすることにした。その帰りの際にシャッター商店街を⾒つけた。そしてその空いた設備を上⼿く介護施設と組み合わせることができないだろうかと考えた。そこで私たちが思いついたのが「シャッター商店街を利⽤した介護ストリートの推奨」だ。 本提案は、3つの⼤きな課題を解決させるような提案になっている。⽐較的⽴地条件の良い商店街と、通所介護施設・ケアホームを組み合わせることで、介護施設不⾜の解決を⽬指す。また施設数増加に伴った、介護難⺠の救済をも⽬指している。さらに定年退職者を介護従事者として再雇⽤することで⼈⼿不⾜を緩和させようとするといった⽬的も同時に果たしている。 今、⽼⽼介護が社会問題となっているが、それは、⾼齢者が家庭内で無休・無給・無期限で介護を⾏う場合である。きちんと報酬がもらえ、休みもある「仕事」としての介護であれば、元気な⾼齢者にとって介護従事者となることは、むしろ定年後の魅⼒的な選択肢の⼀つとなるはずである。⾼齢者を積極的に雇⽤する介護施設を商店街に集中して集めることの不随効果として、介護施設利⽤者や介護従事者である⾼齢者とその家族たちで商店街が今⼀度賑わいを⾒せ、商店街全体の収益性の向上が期待できるようになる。 施設開設の必要資⾦の調達⽅法には「不動産クラウドファンディング」を活⽤する。証券を3種類に分けることで、新規経営者による施設の⽴ち上げであっても、多種多様の投資家からの⼩⼝で資⾦調達ができるように⼯夫を施した。 ①利益重視型…純粋な不動産投資が⽬的の投資家がターゲット ②優先権重視型…施設の将来利⽤を⾒越す地域の壮年層投資家がダーゲット ③利⼦なし元本保証型…地域貢献を⽬的としている⾏政がターゲット 私たちの提案の⼀つ⼀つが噛み合うことで介護業界だけでなく、介護ストリートに改良された商店街とその地域にも活気が戻っていくことだろう。介護ストリートに響く⾼齢者たちの明るい笑い声こそ、地域の活性化や社会全体の問題改善の起点になってくれると確信する。
主題: 石川雅也
出典: 日銀グランプリ
発行日: 2018年
出版者: 日本銀行
注記: 指導教員:石川雅也(経済学部) 日銀グランプリ第14回(2018)奨励賞 
URI: http://hdl.handle.net/11150/11500
出現コレクション:日銀グランプリ

このアイテムのファイル:

ファイル 記述 サイズフォーマット
NGG-14-1.pdf2.29 MBAdobe PDF見る/開く

このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0! Powered by DSpace Software Copyright © 2002-2007 MIT and Hewlett-Packard